毎月1時間半かけて通い続けている駒込の床屋、和泉理髪店の魅力とは?
にしティーは月イチで髪を切っているのですが、自宅のある横浜から片道1時間半もかかる駒込の床屋に行っています。
なぜ?と思うかもしれませんが、それだけの魅力がこの床屋にはあるのです。
今日は、その話をしましょう。
そもそもは近所だった
始めは近くにあるから行った床屋でした。当時の家から徒歩10分。
まだ駒込に引っ越したばかりで、どこで髪を切ろうか決まってない時期でした。
何度か美容室に行ったんですが、なんとなくいまいち。
次をどうしようか迷っていたら、ふと目に止まった床屋でした。
その名も、和泉理髪店(いずみりはつてん)。
床屋も試してみるか、と軽い気持ちで入りました。
その後、駒込からの引っ越しを挟んで10年も通い続けることになろうとは…。
魅力その1 腕がピカイチ
切ってもらって感じたのが、主人の和泉(いずみ)さんの腕の良さ。
にしティーの髪はクセもあって、なかなかキマるのが難しいのです。でも、初回の段階で、かなりよい感じに仕上げてくれました。ベッカムヘアにしてくれ、とリクエストしたような気がします。
何回か通っているうちに、どんどん精度も上がってきて、ほぼ完成の域に達しました。
「にしティーくんの頭は掴んだ!」
和泉さんにそう言われました。
和泉さんは50代半ばで、床屋歴は25年を超えます。そして、ここ10年くらいで、自らが納得ができる腕前に達したそうです。ずいぶん時間がかかったと言ってました。
お客さんの頭を見た瞬間、完成図がパッと浮かぶんだそうです。
また、切ったその日だけ決まっているだけじゃ駄目で、伸びてきても決まり続ける刈り方じゃないといけないそうです。メンテナンスコストも考えて髪型を作るとのこと。
そして、頭を刈りながら、いろいろと教えてくれます。
ここにツムジが2つあるから、髪の毛がこう跳ねるんだよね、とか。
頭の両サイドまでは顔の領域。なので、禿頭でも残る。そこから上のハゲる部分が頭の領域になる、とか。
シャンプーはスーパーマイルドが一番。ちゃんとリンスも使うこと、とか。
やはり専門家の話を聞くのは為になります。
魅力その2 トークが最高
そしてまた、トークがおもしろい。というか、和泉さんの人生がおもしろい。
高校から大学、社会人になって床屋になるまで、かなり破天荒に生きてるので、その話を聞くだけでおもしろい。
例えば、大学時代、そもそもおもしろいことを考えついて周りを巻き込んで行動することが好きで、荷台に帆のついたトラックを借りて、友達を乗せて海まで行くことを思いつく。そして、海でさんざん遊んで酒のんで帰る途中、荷台に乗ってた連中が車に酔って地獄みたいになった、という話。
例えば、20代の頃、単身ブラジルまで旅行に行って、いろいろ無茶苦茶やって帰ってきたら、当時流行りたてだったエイズを疑われる、という話。
例えば、社会人になって上司をぶん殴って辞めた話。
また、いまではだいぶ丸くなったそうですが、たまにトラブルがあった時には毅然と対応していきます。客観的にはヤクザみたいだと思います。
といっても、自分の信念に違ったものは許さないだけなので、怖い人じゃないので安心してください。
そして、読書家でもあります。
店内には大きな本棚があり、そこに本がびっしりと詰まっています。かなりの小説を読んでいます。
「にしティーくんにはこれがおもしろいと思うんだ」と、自分に合った小説をオススメしてくれます。個人的に、小説ソムリエと呼んでいます。
そして、その本が実際におもしろいから憎らしい。
そいういった教養もあるせいか、この床屋のお客さんにはインテリも多く集まってきます。大学の理事長だったり、国会に勤めてる方だったり、外国から日本の大学に研究に来てる方とか。
それらの方々の話を和泉さん経由で聞けることも、この床屋に来る楽しみの一つでもあります。
場所とお値段
場所は、山手線駒込駅から徒歩5分です。
料金はこちら。カット・シャンプー・顔剃りのセット価格です。
大人 ¥3,500
小・中学生 ¥2,500
幼児 ¥2,000~
女性顔剃り ¥3,000
大人3,500円とリーズナブルなお値段になっています。
普通の床屋は5千円くらいするんじゃないでしょうか。
1,000円カットのお店もありますが、そういったお店では味わえない腕の良さと、トークのおもしろさがあるので、値段分の価値は十分にあると思います。
たいへんよい床屋さんなので、行ける方は一度行ってみるのをオススメします!
和泉理髪店(いずみりはつてん)
〒170-0003 東京都豊島区駒込3丁目23
03-3910-2789
※お客さんで埋まっていることも多いので、電話で予約していくとスムーズです。