マイ殿堂入りマンガ紹介#1 山田穣『がらくたストリート』
にしティーの殿堂入りマンガを紹介するコーナー、第一回です。
紹介作品は、山田穣『がらくたストリート』全3巻、です。
全3巻と、とても読みやすい。そして密度が高い!
ただ、知る人ぞ知るマンガで、最終巻も2014年と少し前なので、物理で手に入れるのは少し難しいかもしれません。ただ、電子なら大丈夫。
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あらすじはこちら。
素直さが異常の域に達している小学五年生・御名方リント。そんなリントをとりまく面々は逆にクセのある奴らばかり。年代性別飛び越えて、果てには宇宙人や神様も…!? 愉快な面々が不思議な魅力満載の町芦原市を舞台に思いっきり楽しみまくる、超実験的ジュブナイル!!
BookLive!紹介ページより
公式?紹介ページで第一話が立ち読みできます。ぜひ、読んでみて。
https://booklive.jp/product/index/title_id/256264/vol_no/001
おもしろさ1 ふつうにエンターテイメント作品としてレベルが高い
まず、キャラクター達がそれぞれ個性的で、その掛け合いだけでおもしろい。かなり生き生きとしてる感じです。また、老若男女、様々なキャラが出てくる。メインは主人公含め、小学校・中学校の生徒たちではありますが。
ストーリーは有ってないようなものなのですが、地方の町でのいろいろが描かれます。ただ、舞台が自然溢れているところなので、自分も自然を堪能した気分になれます。そう、なんか草いきれが匂うような感じがするマンガです。山や海に行く話も多いです。
個人的にはこのくらいの文明度の町が好きです。なので、こんな町で育ってみたかったと思ってしまうくらいです。
夏祭り回や文化祭回などもあって、俺達が経験したかった思い出がそこにある感がすごいです。
あと、女の子キャラ達がすごくかわいいです。
おもしろさ2 膨大なウンチク
エンタメとしてレベル高いだけならただのおもしろい作品ですが、この『がらくたストリート』を独特な作品に引き立てているのは、作品内に膨大に詰め込まれる博学やウンチクの数々です。
挙げてみると、自転車、アニメ作画、民俗学、動植物、ヤクザ組織、孔子語録、音楽理論、鉄道、レコードの仕組み、チャーハンの作り方、などなど。
読んでいて「世界が拡がる感覚」、「世界にはおもしろいことがいっぱいある感覚」を味わえる作品は、そうそうないと思います。それがこの作品にはある。
なんていうかね、この世界も悪くないもんだ、と思えるのってありがたいことだと思うんですよね…。
おもしろさ3 ジュブナイル感!
わたくし、ジュブナイルが大好きです。そして、この『がらくたストリート』は、ジュブナイル作品としても非常によいものになっています。
ジュブナイルとはなにか?
個人的な感覚ですが、「SF」「ボーイ・ミーツ・ガール」「夏の朝の匂い」を混ぜ合わせて、それに「ノスタルジー」を振りかけるとできる、絶品ななにかです。
そんなにジュブナイルのおすすめは多くないのですが、この作品は貴重なおすすめ作品となっております。
※なお、アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』もジュブナイルの傑作なので、ぜひご覧ください。
ということで、山田穣『がらくたストリート』のおすすめでした。全3巻でさっと読めるので、ぜひぜひ手にとてみてください。立ち読みだけでも。
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あ、Amazonでも第一話を立ち読みできますね!
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