男女で見ている世界がこんなにも違う! 『プリンセス・マーケティング』で学ぶ、女性が大事にしているもの
この本は、男と女でのマーケティングの違いを解説した本です。
が、読んでみると、男女でこんなに世界の捉え方が違うのか!と驚きました。
マーケティングにも役に立ちますが、それと同時に、女心と男心がわかる本です。
まったく別のモチベーションで生きているんですね。
この記事では、男女で見えている世界の違いを紹介します!
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生き方が違う
男:冒険のなかで成長して、英雄になる
女:新しい世界で「自分らしく」生きる
まず、男女でそもそもの生き方が違います。
男性は、何者でもないところから始まり、試練を重ねて成長し、世界を救う物語。
『スター・ウォーズ』もそうだし、『ドラゴンクエスト』もそう。
一方、女性は、ほんとうの自分に気づき、新しい世界で自信を持って輝かしく生きる物語。
古くは『シンデレラ』、最近だと『アナと雪の女王』がそうです。
男女で違っているのは、向かう方向です。
男性は、外へ向かって成長し獲得していく物語。
試練を攻略しながら経験値を積んで、少しずつ強くなっていきます。一歩一歩の努力によって、自分が変わっていきます。
また、成長するために大事なのは師匠の存在です。師匠にコミットすることで、大きな成長を果たします。
旅の仲間も重要。彼らと切磋琢磨して試練を乗り越えていきます。
女性は、内面を見つめて自己充足していく物語。
今の自分は仮の姿。本来の自分はもっと素敵なはずなんだけれど、今は何かおかしい。自分を取り戻さなくてはならないと思っています。
つまり、本来的にプリンセスなので、男性のように努力して勝ち取るのではなく、あるべき姿に戻ればよいのです。それこそ、魔法ひとつで一気に変わります。
師匠は必要ありません。本来の自分が素晴らしいのだから、それに気づかせてくる誰かがいればよいです。
旅の仲間も、自分の感情を受け止めて共感してくる存在が求められます。小動物や使い魔がよく登場します。
モチベーションや負の感情が違う
男:客観的な最高を求め、劣等感に悩む
女:主観的な最高を求め、罪悪感に悩む
男性の場合、強くなること、名声を得ること、モテることが大事です。
そのため、自分の外側の価値を求めます。出世や美女、車、名誉など。
男性にとって価値があるものは、他の男性にとっても等しく価値があります。客観的に価値が明確なものが、価値あるものです。
そして、その価値が得られない場合、他の男性と比べて劣っていると劣等感に悩みます。
女性の場合、本来の自分を取り戻すことが大事なので、当然、自分の中での評価のみを見ています。
例えば、女性はネイルアートが好きですが、女性は他者にモテることが大事なのではなくて、より自分らしく輝いて自信を持てるようになりたいのです。
そして、自分にとっての最高を求めるので、それが他の女性にとってどうなのかは気にしません。
また、「私って素敵!」と思える生活が本来なので、「ていねいに生きる」ことが理想です。ただ、雑事に追われて手が回らず、誤魔化してサボってしまうこともあります。そういった時、女性は罪悪感を感じます。
余談ですが、このことを本で読んで、Twitter見たあることが腑に落ちました。
それは、毎日が忙しく、ちゃんとした手作りのお弁当を作れてないことに対する女性の反応です。
男のにしティーにとっては、別に冷凍食品でもいいし、なんかコンビニで買ってもええやろ、と思ってしまいます。
しかし、女性にとっては、ていねいに毎日手作りのお弁当を作っている自分というのがとても大事なことなのです。
それが損なわれていることは、当の女性にとっては、かなり苦痛を感じることなんですね。
どうやって売るか
男:これが最適な商品ですよ
女:あなたにぴったりです
では、男女で売り方はどう変わるのか?
男性に向けては、詳細な情報を提供します。
そして、男性はその情報をよく分析し、最高の品であると判断すれば購入します。
男性にとって商品は、戦いに役に立つ武器なのです。
女性に向けては、その商品があなたにどんな体験をもたらすかをイメージさせます。
そのイメージがピンと来れば、とりあえず商品を購入してみます。
女性にとって商品は、わたしにとっての運命の魔法に出会うことなので、良さそうなものがあったらいろいろと試してみます。
品質は一番重要な要素ではありません。「わたしにとって最高」であることが一番大事なことです。
ということで、ざっくりとですが『プリンセス・マーケティング』のご紹介でした。
男女は一番近くて一番遠い存在といいますが、そもそもの精神構造がまったく違っているんですね。
売り方のアプローチも全然違っています。大変興味深かったです。
ぜひ、一読してみてください!
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